今回はミュージカル大好き著者が久々のミュージカル映画の傑作、『グレイテスト・ショーマン』を語ります!
ええ『newwave』とか言うサイトに投稿しているのに今更で申し訳ありません(汗)
しかし先日久しぶりにamazon primeで観たのですが最高でしたので語らせてください(笑)
既に観た方は是非感想を語らいましょう♩
(後半一部ネタバレがあります)
Contents
グレイテスト・ショーマンのあらすじ
グレイテスト・ショーマンは実在する「地上でもっとも偉大なショーマン」と呼ばれた19世紀アメリカの実在の興行師P・T・バーナムの半生を描くミュージカル映画です。
この作品の題名「The Greatest Showman」はバーナムが上演した「The Greatest Show on Earth」からとったもの。
ちなみに、バーナムを題材にした作品ですが、だいぶ脚色が入っています。脚色まみれです(笑)
事実を元に心に残るストーリーを作成したポップなミュージカル映画として観ることで更に楽しめるでしょう。
ミュージカル映画の定番になってきたヒュー・ジャックマンが主人公のバーナムを、「ラ・ラ・ランド」に続きパセック&ポールが音楽を担当しています。
最近のミュージアルファンは期待せざるを得ませんね。
一応予告ムービーも貼りましょう。
これだけでアツくなる、最高の告知ムービーです♩
グレイテスト・ショーマンについて語る(ネタバレあり)
以降、一部ネタバレがあります
また、あくまで個人の感想なので悪しからずm(_ _)m
さて、ここからはグレイテスト・ショーマンを観て感じたことを書いていきます。
個人的には久々に観たミュージカルのヒット映画でした♩
一部ネタバレもありますので、まだ観てない方は心して見てください。
グレイテスト・ショーマンのレビュー
まず最初に独断と偏見によるグレイテスト・ショーマンのレビューです。
ええ、素晴らしい映画です。
これだけテンポよくメッセージを伝える映画はそうないと思っており、かなり”今風”だなと感じました。
具体的に何が良かったのかはこれから書いていきます。
時代に響く素晴らしきメッセージ
賛否両論ある映画ですが、大きなストーリー構成としては、
- 家族を幸せにしたいと願う貧乏人ショーマン(バーナム)が”新しい”ショーを始める
- フリークスと共に世間からは批判の目に晒されるが、徐々に人気が出る
- ブーム同時に”本物”である歌手に入れ込み徐々に方向が狂っていき家族や仲間と歪みが生まれる
- 失敗して全て無くなるが、仲間と共に再起
- 最高のショーをもう一度作り、家族と共に幸せになる
と言う感じでしょうか。
これだけ見ると非常にありがちな映画です。
成功するまでの過程が一番楽しくて刺激的であったなどは『ジャージー・ボーイズ』などでも描かれていますしね。
ストーリーとしては目新しさはないグレイテスト・ショーマンですが、
作品における重要なメッセージがあります。
それが
This is me(これが私だから)
です。
後述する素晴らしい音楽のタイトル(映画の主題歌)でもあります。
そしてバーナムの台詞である『No one ever made a difference by being like everyone else.(みんな違うから輝くんだ)』
と言うメッセージと合わせこの作品を輝かしい作品にしています。
グレイテスト・ショーマンを一言で表すのであれば、
『This is me 〜みんな違うから輝くんだ〜』でしょうか。
素晴らしいメッセージですが、これでは終わりません。
グレイテスト・ショーマンの主人公は誰か?
さて、素晴らしき作品のメッセージを感じたところで、このグレイテスト・ショーマンの主役(主人公)を考えてみましょう。
この作品の主人公は誰でしょうか?
バーナム(ヒュー・ジャックマン)ですね。実際に主演はヒュー・ジャックマンです。
しかし、この作品の主人公は実はバーナムではないんじゃないかと個人的には考えています。
この作品の主人公は、『フリークス』です。
障害や差別などのハンデを持った団員であるフリークスが、これまに見たこともない輝くショーを作り出し人々を魅了することがこの作品の醍醐味になっています。
差別や蔑みの目に負けずに、”フリークス”自身が強い言葉とダンスで表現した「This is me」は圧巻です。
私はここがこの作品のクライマックスだと思っています。ここにバーナムは出てきません。(むしろフリークス達に最悪な態度を取ってますねw)
作品最後の素晴らしいショーはフィナーレでしょうか。
自分を卑下して世間からも嫌われ輝く場所がなかったフリークス達が、バーナムとの出会いを通じて輝く場所や家族を見つけ、
そして誰も見たことのない最高のショーを作り出していくまでの軌跡がグレイテスト・ショーマンなのではないでしょうか。
だからこそ作品を通しての大事なメッセージが「This is me」なのです。これはバーナムと言うよりはフリークスのセリフ(想い)ですよね。
こう考えると、後述するグレイテスト・ショーマンの作品を通しての「おや?」ストーリーも筋が通ると思っています。
なんにせよフリークス達が輝くキッカケを作ったバーナム、
そして世間や常識に負けずに輝いたフリークス達とそのメッセージ、
そんなフリークス達にダークサイドに堕ちたバーナムが助けられ迎える最後の大団円
非常にナーバスなネタを扱っていると思いますが私は構成がうまくて素晴らしいと思いました。
ちなみに最後に登場する実在したバーナムのセリフ、
The nobelest art is that of making others happy.
「最も崇高な芸術とは人を幸せにすることだ」
もとても素晴らしいセリフでした。これを最後に投影するのはずるい。
これぞショーマン。
最高の音楽
さて、ミュージカル映画に置いて一番大切なのが音楽だと思いますが、グレイテスト・ショーマンも素晴らしい音楽で魅了してくれました♩
音楽を担当したのはベンジ・パセック&ジャスティン・ポールコンビ。
いやぁ本当に素晴らしすぎる音楽をありがとう。。
大傑作「This is me」
この作品を代表する傑作「This is me」
力強い歌詞と穏やかなメロディから始まり変貌する曲といい最高です。
個人的には2番からの闘う姿勢むき出しのところが大好きです♩
ミュージカル史に刻まれる素晴らしい曲になることでしょう。
日本人の小森悠冊さんもシャム双生児役として出演しています。素晴らしいダンスです。
ちなみに、グレイテスト・ショーマンが公開するか決まっていない時のワークショップセッションの時の映像が残っているのですが、これまた最高です。。
何も言わずに観てください。。
キアラの気持ちが高ぶっていくところ、そして周りも含めて一体化してヒュー・ジャックマンもノリノリになるところが最高です。
ちなみにピアノを弾いているのがジャスティン・ポールです。
Never enough
バーナムが浮気をしかける役、ジェニー・リンドの圧巻の歌です。
作中で”本物”の歌手の歌として賞賛されるだけあって素晴らしい歌です。
歌は実際にはLoren Allred(ローレン・オーレッド)が歌っています。
オーケストラの演奏も見事です。こんなの実際見たら泣きますね。
歌詞はジェニーリンドの満たされない心を歌った歌ですね。
Never enoughを歌っている時点ではわかりませんでしたが、
徐々にバーナムに恋心を寄せるリンド、どんなに自分が輝いても決して満たされない恋心の伏線になっています。
Rewrite the stars
starsと聞くとレミゼラブルのジャベールを思い出してしまいますが、、この歌はそんな男臭い歌ではありません。
歌うのはザック・エフロンとアン(ゼンデイヤ)で儚い恋の歌となっています。
ザック・エフロンとゼンデイヤはディズニーチャンネル出身コンビですね。
このサーカスをしながらの切ない歌が演出も含めてニクい。
美男美女で惚れ惚れする仕上がりになっています。
ツッコミポイント
以上、ここまで紹介してきたようにグレイテスト・ショーマンはミュージカル映画に名を刻む傑作だと思っています。
しかし、、一方でおや?と思うようなところも多く、酷評されている部分もあると思うので個人的に気になった点をあげていきます。
ツッコミ1:主人公バーナムが善人じゃない(ように見える)
はい、口コミを見てても一番多いコメントのように見えます。
私も少し思いました(笑)
普通にストーリーを観ていくと、バーナムが自分の夢のために障害や差別の目に晒されるフリークスを利用しているようにも見えます。
また、最高のシーンでもある「This is me」の部分では自分だけ高貴な人たちとのパーティーを楽しみフリークスを追い出します(笑)
流石にひどすぎるだろw
そしてフリークスを使って一通り儲かった後に急にジェニーリンドに傾倒してサーカスは他に任せる始末です。
ええ。
その割にバチがあたり借金をして建てたサーカス場が火事になり、全てを失った時にフリークスはバーナムに優しい言葉を投げかけ助けます。
感動するシーンなのですが、「いやいやお前らいいのかよ!」って思った人もいると思います。
グレイテスト・ショーマンはミュージカルだと言うこと
そんな最悪に描かれるバーナムを見て微妙だと違和感を覚える方もいらっしゃるようですが、私はこれでいいと自己解決しました(笑)
なんせこの映画はミュージカル映画なのです。
細かい描写は端折って楽しく歌って踊るのです。
「バーナムは本当にフリークスを利用していたのか?」
「何故フリークスは自分達を簡単に見捨てたバーナムをあそこまで慕うのか」
この辺りがちゃんと描かれていないのですが、描いたら描いたでテンポの悪い映画になってしまうのも事実でしょう。
その辺りをお約束で脳内補完できる人は特に気にならず、筋が通ってないと許せない人はストーリーが悪いとなるのではないかと思いました。
そして、既に書きましたがそもそもこの映画の主役は「フリークス」なのです。
なので多少バーナムが嫌な奴に映ろうがフリークスが作る史上最高のショーこそ全てです。
フィナーレのショーではバーナムが簡単に主役をフィリップに譲って「家族と過ごす」と福山雅治も真っ青なこと抜かしてますがそれでいいのです(笑)
ツッコミ2:ジェニーリンドの放置っぷり
途中まで重要な役として登場しているジェニーリンドですが、キス写真を撮られて以降出番がなくなります。
素晴らしい曲「Never enough」で力強く歌った(伏線になった)バーナムへの想いに対する回答は何もないまま大団円を迎えます。
バーナムに至っては恋心に気付いてるのかいないのかそれすらわからないまま。
ジェニーリンドカワイソス・・
そして妻も叔父さん(妻のお父さん)も簡単に許しすぎだろ。
でもこれでいいのです。何故ならこれはミュージカル映画、テンポが(以下略)
他にもツッコミどころはたくさんありますが、まぁ歌って吹き飛ばせるくらい軽いものです。
レミゼラブルのように重厚すぎて3時間越すような作品にはできない訳で、
テンポもよく私は全然問題ない(むしろ今風)だと思いました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
個人的にはレミゼラブル以来のヒットミュージカル映画となりました。
グレイテスト・ショーマン、大好きな方は是非語らいましょう。
まだの方は是非観てください。
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